第一プロジェクトがCULTURE BANKの構想を実現した。その1
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最近、鯖江に行ったり色々活動的に動いていますが。そもそもCULTURE BANKってなんなのか。長い間、企業にいながら物作りやマーケティングに携わってきて、色々な想いがつのっていました。
自分がその時作れる最高の製品を作っているのだけれども、自分が買うのは古着だったり、ヴィンテージのものばかり。なぜかと言うと理由は単純で、モノがいいから。実は2000年代前半までは、アパレルだけでなく、工業製品は質の高いものが多かったんです。
2000年代後半から、同じ値段でも品質がどんどん落ちていった。理由は、マーケティング手法が巧妙化し多額の経費が必要になった為、多くのアパレルがSPA化、もしくは近いビジネスモデルを追っていった挙句、マークダウン利益確保の為、製品の原価を落とさざるを得なくなった事。データも昔とは違い簡単に手に入るようになり、数字だけで製品を見るようなったと言うのが大きな理由だと考えられます。
商社も、マテリアルサプライヤーも今や、価格しか見ていないので、2000年代前半の頃まで使われていたような、製造に手間のかかる素材のほとんどは絶滅危惧種となってしまった。一部の生き残ったブランドが使っているのみで、いつかは消滅してしまうだろう。
市場ってそんなもん。需要がなければ無くなっていって当然。半分そんな気持ちもありましたが、やっぱり文化資産として保護していきたいと思うようになっていきました。