ケースにもこだわりを
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メディアにも特集していただく機会も増え、メガネについてお話をすることが多いのですが、製作者としてはケースも大切にしています。
60’s当時は布や皮のケースが主流でしたが、CULTURE BANKのプロジェクトではあえてアルミケースを採用しています。
その理由は?
単純に心配だからです。日本で生活していると、案外カバンに入れての持ち運びが多いのです。サングラスはカバンに入れたまま満員電車で押しつぶされたりタフなシチュエーションで使用されています。
そんな時はやはりアルミのハードケースが好ましいのではないでしょうか。
しかし、せっかく作らならケースにもこだわりたい。
直線とカーブを組み合わせた形状、蝶番による開閉など、できる限りシンプルなスタイリングに仕上げています。極め付けは表面の仕上げ。昨今のアルミ製品はほとんどヘアライン加工(表面をあらかじめ傷つける加工)を行います。これは使用による表面の傷が見えにくくなる為ですが、CULTURE BANKではあえて傷がつきやすいRAW FINISHを採用しています。
このFINISHINGにより60'sの米軍ギアケースのような風合いになるのと同時に、ケース自体もエイジングが楽しめるようになります。ぱっと見わかりにくいディテールですが、製作者としては実は結構子だっわっていたりします。